TAGAYASU GENERAL STORE TENMA

なんでか懐かしいカフェと雑貨のお店

一般社団法人カルチベイト・ジャパン

 前職で商店街の活性案作成や情報発信に関わりました。そこで各地域で地元の方から街場の話をお聞きした経験から、訪れた方が直接街の話を聞けることは非常に価値あるものと感じ、大阪でこういった「リアルなローカル」に触れられる場をつくりたいと思い、事務所から近く、馴染みのお店の多いこの商店街に開業しました。
 開業してみると、地元に長く住んでおられる方がご自宅にある、この地域の昔の写真を持ってきてくれたり、天神祭では飛び込みで店番をしてくれる大学生に出会えたり、商店主として関わることで商店街や地域との関係が生まれ、面白く感じています。先ごろ来店したスイスのご夫婦が、地元の「ルツェルン」の街を写真で紹介し始めたことをきっかけに、お客様同士での地元自慢が大いに盛り上がったことがありました。インバウンド観光客も多いこの商店街で、当店をそのような「街と街をつなぐ場」にしていきたいと思います。
 天神祭で近所のお店の方に祭の時期に関する作法について教えてもらったり、最近では老舗の和菓子店とコラボした新メニューの開発に取り組んだりするなど、お店が集積しているからこその良さがあるとともに、各店がお互いライバルでありながらも共に発展していこうという機運を感じます。文化の発信場であり情報の集積場でもある商店街ならではの魅力を掘り起こして、この地域に足を運びたくなる理由へと昇華させていきたいと考えています。

ハワイの田舎で日系人が営む生活雑貨店「ジェネラルストア」がコンセプト。「訪れた方がリアルにローカルと触れられる場にしたい」という想いが込められています。

店内には、個人から譲り受けた地域の昔の写真をたくさん展示しています。これらの写真をきっかけに、地域のオーラルヒストリーを紡いでいます。

名物のあほスープ(左)とパンクレエのスープセット(右)。「あほ」はスペイン語でにんにくのこと。気取らずリラックスした雰囲気ながらも、何かいつもと違う空間で楽しんでほしい…という想いがあります。

近隣のエリアの中では、比較的落ち着いた大人な雰囲気の商店街。中之島へのウォーキングや、インバウンド観光客も増え、益々盛り上がりを見せています。