買うときに知っておきたいこと
相場、物件選び、契約、計画資金、入居後のアフターサービスまで。
不動産を買うときに必要な基礎知識をまとめました。
11 - 1 既存(中古)住宅を購入してリフォームするときの流れ
中古住宅+リフォームには、いくつかのケースが考えられます。
売り主やいったん物件を買い取った不動産会社によるリフォーム済みの物件を購入するケースもあれば、購入後に自分でリフォームするケースもあります。また、最近、不動産会社によっては、買い主の希望を事前に売り主に伝え、売り主が買い主の希望に沿ってリフォームした住宅を売買する方法をとっているケースもあります。ここでは、自分の希望通りのリフォームができることから、最近増えている中古住宅を購入後に自分でリフォームするケースについて説明します。
リフォームするときの流れを知る
リフォームするときの流れをあらかじめ理解しておけば、物件探しとリフォームを効率よく進めることができます。
探している物件の築年数によっては、大掛かりなリフォームが必要になることがあります。どの程度のリフォームをするか想定し、リフォームに関する様々な情報を集めます。
なお、マンションの場合は、「管理規約」などでリフォームできる範囲や方法などが定められていることが多いので、早めに確認をするとよいでしょう。
雑誌やインターネットなどの類似事例からおおよその見当を付けたり、物件の仲介をした不動産会社に相談するなどして、希望するリフォームでどのくらいの費用になるか目安を立てます。リフォーム費用が高額になる場合は、ローンの利用を検討します。
耐震や省エネ、バリアフリー、耐久性向上等のリフォームに対して、自治体から助成が受けられる場合や所得税・固定資産税等の減税が受けられる場合もあるので、確認をしておきましょう。
→ 自治体が実施している住宅関連制度は、「住環境を調べる-住宅関連助成など」を参照
→ リフォームに対する減税は「住まいの税金」を参照
情報収集した施工事例などを参考に、自分が希望するリフォームの実績が豊富なリフォーム事業者を数社選びます。
各事業者の会社概要や工事実績、リフォームの進め方などの情報も入手しておきましょう。
選んだリフォーム事業者に現地調査を依頼し、希望内容を伝えた上で、見積書・提案書の提出を求めます。
複数(2~3社程度)の事業者から見積もりを取ることを「相見積もり」といい、一般的に、それらを比較検討した結果から依頼先を決める方法がとられています。
提出された事業者の提案書や見積書について、金額をはじめリフォームの内容や施工体制、保証内容などを確かめ、契約する事業者を1社に絞ります。
相見積もりは大まかな条件に基づく概算なので、契約前に、最終的なリフォーム内容や見積もりを確定させます。
その後、正式に工事請負契約を結びます。工事の大小を問わず、契約は必ず書面で結ぶようにしましょう。
マンションの場合は、工事前に管理組合にリフォーム工事の申請が必要です。リフォーム工事中は、工程表通り工事が進んでいるか、契約通りの工事内容になっているかを確認します。工事の追加や変更がある場合は、その都度書面に残しましょう。
リフォーム工事が終了したら、竣工検査を行います。その後、工事費の精算をして、引き渡しを受けます。
購入後にスタートすると入居までに時間がかかる
リフォームを行うには数多くのステップを踏むことになりますが、リフォーム工事に着手できるのは、中古住宅の代金を支払い物件の引き渡しを受けてからになります。ただし、それからリフォームのイメージ固めを始めていると、リフォーム工事が終わって実際に入居できるまでにかなりの時間がかかります。中古住宅を購入した後、リフォーム工事に着手するまでの期間をできるだけ短くするには、物件選びと並行して、リフォーム事業者選びやリフォーム資金の検討などを進めておく必要があります。
※掲載情報は【不動産ジャパン】サイトより転記しています。